社会福祉法人アイリス学園 児童養護施設アイリス学園

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2025.05.13

“園長の尊敬する強力な応援団(長?)”にお許しいただきましたのでご紹介します

このホームページでもお知らせしてきましたとおり、アイリス学園は諸般の事情が重なり令和4年度まで、他の児童養護施設が平成27年から推進してきた「家庭的養護推進計画」等が停滞しておりました。令和5年度からまずは、失礼申し上げておりました地域(庭塚地区)の皆さまや、こどもたちが毎日お世話になっている庭塚小学校、吾妻中学校の先生方他多くの皆さまとのご縁を、こどもたちのために再びより深く強いものにとお願いに上がりながら職員一同心を合わせて汗をかかせていただき今日に至っております。
 先日は、福島市民生児童委員協議会 安部正夫会長の全面的なご理解のもと、吾妻地区民生児童委員定例会にて、今後のアイリス学園のいわば周回遅れながらも、まずは“地域になくてはならない施設”づくりのためには“住民の皆さまに見える化”したプロセスで計画を進めなければならず、そのためには地域の福祉の担い手支援のお立場でお世話になっている民生児童委員の皆さまのご協力なしには実現できないとの私共の思いを代弁いただき、地区の民生児童委員さん全員に今後のご支援をお願いさせていただきました。
 今後は、3月に改定された「福島県社会的養育推進計画」(令和11年度まで)に基づき、県や児童相談所、地域の皆さまのご支援をいただきながら、「分園型グループホーム開設」や「本体施設の小規模ユニットケア化改修に向けた準備(現在の施設は昭和55年建設で老朽化が進んでおります)」を進めてまいる予定です。
 
 僕は児童養護施設は常々矛盾を抱えて、ジレンマの中でこどもの「養育」という専門分野の仕事していると思っています。今、現在、アイリス学園では15名の児童生徒を27名(嘱託医の理事長含めて28名)体制で見守り育んでいます。組織をリフレッシュしましたので若い職員が多いです。最も長いキャリアの主任職員でも11年目、全体の平均年齢は33歳という若さです(園長が平均年齢上げています・・・)。
 その若い職員たちは、ケアニーズの高いこどもに日々向き合い、過酷なこども時代を過ごして、命をつないでやっと施設へたどり着いた疲れ切った、心に深い傷を負った子どもの思いを一手に受け止めています。気持ちをうまく伝えられないこどもの発する言葉や行動に支援者である自分自身の心身を盾に、時には涙を流しながらこどもと生活しています。そしてこどもの喜びは職員自身の喜びも重ねて、2倍3倍にも大きい喜びとして分かち合っています。これは全国約600ヶ所の児童養護施設で働く仲間の日常です。僕は常にこの職員がこどもと一緒に未来の幸せ作りのために「悩み、苦しみ、時にはこどもと手を取り合い涙を流して喜び合う」姿を広く世間に伝えたい、児童養護施設で行われている「養育のいとなみ」と呼ばれる、こどもと大人が絆を紡ぐ本当の姿を1人でも多くの皆さんに知ってもらって、いつかそれぞれの施設からこどもらが巣立った際には、今度は地域で皆さんに見守り、助けてもらって、育てていってほしいと願っています。でも、ここまで進んだ情報社会なのに積極的に“伝えようとすれば伝えようとするほど”大事なこどもたちの壮絶な過去や個人の事を世間に晒すという大きなリスクに阻まれるということに僕自身どうしたらよいかと打ちひしがれていました。児童養護施設のこどもへの誤解があることもとても心が痛かったのです。

 前置きがすごく長くなりましたが、そんな時、僕が土曜日放送時代から通勤時間に、休日にずっと愛聴し、励ましてもらってきているラジオからその日もあの声が聞こえてきたのです。毎週日曜日午前10時半ラジオ福島の「大和田新のラヂオ長屋」での大和田新さんの声でした。大和田さんは東日本津波原発事故大震災後から、被災地を回り日々傷ついた方々に寄り添い、その声を代弁して今まで活動されてきた方です。「大和田ノート」3部作も拝読しましたが、その行動力と情報発信力にはいつも尊敬の思いで声を聞いていました。また、大和田さんは、当法人陶山宏名誉理事長とも、虚弱児施設として開設以来、病弱のこどもの生活支援活動において親交があったとあとで聞かされ、オーバーでなく運命的なものを感じました。「児童養護施設という繊細かつ情報発信にも特別の配慮が必要な分野のことでも、何とかお知恵を借りれば将来的に必ずこどもの利益につながる広報活動の形が見えてくるかも・
・・。」次の瞬間、失礼千万、一気に自分の思いと経歴などを手紙を書き始め、迷うことなく福島市内のご自宅へお送りさせていただいたのでした。
 数日後お電話を頂戴し、そこから有難いご縁でのお付き合いがはじまりました。空先さんとの出会いなどなど。感謝しきれません。
 4月のある日、僕が来客対応中に学園に大和田さんにお出でいただきました。事務長より
来園のことを伺って、お預かりしたものを受け取りました。「こどもたちへの支援金」と僕にまで、仕事に役立ててと大和田さんの思いと励ましのこもった贈り物をいただきました。遅ればせながらここに改めて御礼申し上げます。今後はアイリス学園応援団としてこどもたちのために、そしてそのこどもたちを毎日守り育んでくれている職員の応援団としてもエールを送り続けていただければと思います。
 十分にご自身のお身体のメンテナンスもお願いいたします。“”病気も友達“とおっしゃいますがとても心配です。まとまりのないご紹介でごめんなさい。“人間は一生のうち 逢うべき人には必ず逢える しかも一瞬早すぎず 一瞬遅すぎない時に” 大和田さんご縁を結んでいただきどうもありがとうございます。また、ホームページにお出でいただいた皆さま、長文乱文お読みいただきありがとうございました。